#45 《 幻の花だったアジサイ 七段花》                                      
                                                            2007.06.18
                                                    (写真をクリックすると拡大)

6月18日の雨の日に森林植物園へ出かけた。森の中のアジサイ散策である。
アジサイは神戸市民の花、六甲全域で10万株あるという。このうちの5万株は森林植物園で育てられている。
この日は小雨でアジサイ鑑賞には絶好であったが、残念ながら見ごろには1,2週間早かったようだ。見ごろの時期には私はもう神戸にいない。
幸なことに、山アジサイの変種と言われるシチダンカ(七段花)が見ごろを迎えていた。この花は最近人気のアジサイ 墨田の花火 に似ている。長い間「幻の花」と言われていた。

『江戸時代に長崎にやってきたシーボルトがオランダに帰国してから著した「フローラ・ヤポニカ」(日本植物誌)の中に紹介しているが、その後日本人の誰もその実物を見たことがない。1959年、六甲山小学校に勤めていた荒木慶治さんが六甲ケーブルの沿線で発見し、珍しいと育てていたが、2年後に室井綽博士がシチダンカであることを確認した』(植物園の展示より)

あの室井先生がこれに関与していたことは知らなかった。
シーボルト以来の130年余り、室井先生が確認されるまでは、シチダンカは幻の花であったわけだ。
この話は1963年7月9日付けの朝日新聞で紹介されている。
なお花の名前の由来は花々の多く重なった姿から付けられたらしい。

                       2006.06.18  つくば市 水島邦夫

            戻る