# 22 《 飲み仲間 》
                                      
                                                             2007.06.15
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“酒は友をつくる、だから君もどんどん呑み給え”とは、酒飲みが酒を薦めるときに良く使う言葉である。私も酒が大好きで、このお陰で随分飲み仲間も増えた。今回紹介するM氏もその中の一人である。
M氏は安本(久美子)さんに紹介してもらってから、お付き合いし始めているが、氏とは学校や仕事上では、これまでなんら接点は無く、いわゆる縁もゆかりもない御仁である。ただ、無類のお酒好きであり、こよなくお酒を愛するという点で、私と縁がつながり、初対面の時より意気投合して酒を楽しんでいる。

過日、M氏と呑んだおり、沖縄の島ラッキョウの話から沖縄料理や泡盛に及び、それでは現地に行って、本場の沖縄料理を食しながら泡盛を呑みませんかと誘ったら、即“いくー!”と一言の返事。とにかく酒飲みというのは、酒のことになると決断が全く早い、そして、美味しい酒と美味しい酒の肴さえあれば、遠近かまわず何処へでも行くから恐ろしい。

というわけで、お互いの日程を調整し、6月始めにM氏と二人だけで神戸空港から沖縄に飛び立った。目的はただ呑むだけであり、無駄な観光は勿論無しの旅行である。
 

  小料理店 “小桜”

那覇市の国際通りの牧志交番の横の筋に、竜宮通りという飲み屋街があり、その入り口に、小料理“小桜”という、那覇では結構名の知れた古い酒店がある。

この店は、私の叔父が50年前に開設し、その後叔母が女将となり長い間店を守り続け、今は私の従兄弟にあたる長男が大将となって叔母の後を引き継いでいる。

夕方5時近くに那覇空港に着いて、ホテルでチェックインしたのち、目指す小桜に直行した。
50年前と殆ど変わらない古びた店の中の棚には、従兄弟の大将が沖縄各地から選んだ美味しい泡盛が並べられており、壁一面にはこの店に来た
お客さんたちを撮ったポロライド写真が貼られていた。

先ずビールで喉を潤したのち、早速泡盛を飲み始めた。大将が棚に並べてある泡盛を順次ついでくれた。
勿論、料理も島ラッキョウ、豆腐ヨウ、スーチカ(豚肉の塩つけ)、みそぴー(ピーナツを黒砂糖と味噌で炒めたもの)、海ぶとう、などが続き、最後はシンプルで美味なそうめんチャンプルで〆た。出された沖縄料理はいずれも泡盛の肴として実に良く合っていた。
結局、ロックや水割りを何種類の泡盛を呑んだかわからないが、開店から閉店まで約6時間飲み続け、身体が泡盛漬けとなった。

次の日は、泡盛の酒造メーカーである神谷酒造所を見学したのち、昼食は牧志の公設市場の2階にあるツバメ食堂で、ゴウーヤチャンプルなどをあてにして泡盛を飲み、夜は叔母(元小桜の女将)の家でご馳走になりながら、ここでも泡盛を飲み、さらにその後、小桜に再度行って、この旅行の目的である飲み会を〆にした。とにかくこの2日間良く食べ良く飲んだ。

小桜には49陽会のボトルをキープしているので、那覇に行かれたとき、時間があれば是非覗いてみていただきたい。
 また、今回同行したM氏のブログにも小桜の記事があるのでアクセスしてみてください。

* * 鬼門 * *

今回の沖縄飲み旅行は別にして、M氏とは、三宮、元町界隈の安くて美味しい店を探索しながら酒を楽しんでいる。

さて、酒は呑むほど人を気分良くさせてくれるが、この気持ち良い酔い心地も、家に近づくにつれてさめてくる。そして、先ず我が家に着く前にあれこれと言い訳を考える。
玄関のドアを開け、いかにも申し訳なさそうに、か細い声で“ただいま〜”と言って中に入るが、家内からは笑顔で迎えられることはまずない。
もっとも「あーら、良く飲んできて、凄いわね」と、ニコリとして言われたら余計に気持ち悪いが時計をチラリと見て、いつもの切り出しの決まり文句がスタートする。
「今、何時だと思っているのよ。こんなに遅くまでどこでどうしたの」
私も、“いやー、今日はM氏と久しぶりにあったので、・・・・・”と言い訳すると。
「あら、貴方は昨日もMさん、その前もMさん、その前の前もMさんと飲んだと言ってたじゃない。よく続くわね」(最近、どうもM氏の名前を多発しているようである)
次もまた決まり文句である。
「貴方は、いつまでも若くはないのだから、飲むのもほどほどにして頂戴。万一倒れたらどうするのよ!貴方のようなメタポの大きな人は、私はよう介抱できませんからね」

そして、Endingである。
「早くお風呂に入って頂戴。ただし風呂では寝ないこと。いまから私は先に寝ますから電気はちゃんと消してから寝て頂戴」

私は風呂にザブンと入り、“今日は飲み過ぎた、当分は禁酒でもするか”と、この時ばかりは少しだけ反省して寝床につく。

聞けば、M氏も状況は同じとのことであるが、私よりもっとすごい。
犬が怯えるときは、耳を後ろにして頭を低く下げ、さらに尻尾を下ろす仕草をするが、氏は奥さんに会う前にこの怯えの状態になるという。

酒を飲むのも相当な覚悟が必要だから大変である。

  * * *

それから、幾日もたたない内に、M氏から「今日は、三宮に出かけており、夕方からフリーですが一杯どうですか?」との着信メールあり。

「私も、喉が渇いて飲みたいと思っていたところです。本日はもちろんOK」との返信メール。
「それじゃ、いつものところに先に行って飲んでますから」との
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これだから、酒飲みというのは、なかなか酒がやめられない

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